9.ラウンジ

インターネットの普及により、最も発展したのは「掲示板」ではないだろうか。2ちゃねんねるはもとより、純粋な質問を受け付けるサイトも出てきた。ひとつのワードを検索すれば、単なる用語集だけではなく、誰かが質問し誰かが答えるフリーのQ&Aサイトも登場している。

とあるサイトに、こんな注目すべき質問が寄せられていた。

「マンションの入口にあるラウンジで、友人を呼んで飲食している人がいます」

そんなの管理会社に問い合わせてればいいだけで、ネットで質問することじゃない。そう考えたあなたは、このネット社会で生きていけないどころか、実社会で人を助けることもできないだろう。ここは、単純に回答してあげればいい。「ダメですよね」と。

そもそもエントランスで友人と飲食を楽しむのは、ラウンジがその場所しか存在しないからだとしたら、マンションの最上階などに夜景を楽しめるような豪華バーラウンジが設置されている高級賃貸物件を選べばいい。とはいうものの、そんなラウンジが付いているマンションに外部から友人を招くという行為が、ネット社会の掲示板を生み出しているのではないだろうか。

現代は「近隣住人との関係が希薄な時代」と言われる。あなたが一般的なマンションやアパートに住んでいたとして、同じ集合住宅に住んでいる人たちをどれだけ知っているのだろう? もしかしたら、隣にどんな人が住んでいるかも知らないのでは?

他と関わろうとしない、そんな人間関係の希薄さがより一層の懐疑心と恐怖心を生み、人をさらにネット社会へと追いやっていく。自宅に他所から友人を招くことも重要なコミュニケーションだ。それと同じくらい、マンションの隣人と触れ合うことが現代社会で生きていくために必要だと、中村雅俊は名曲『ふれあい』の中で歌いあげている。

「なぐさめも涙もいらないさ。ぬくもりがほしいだけ。何気ない心のふれあいが幸せを連れてくる。ひとはみな一人では生きてゆけないものだから」

だから、高級賃貸物件のラウンジをどんどん利用しよう。ただ椅子とテーブルがあるだけではない。広く心が落ち着く部屋にあるのは、深くゆっくりと座れるソファー。落ち着きのある壁紙とライト。外の夜景を眺めながら、奥に置かれているバーカウンターで作った酒を近隣住人と楽しむ。きっと、素晴らしい人間関係作りが待っていることだろう。

ここでお互いに助け合う心を学ぶことができて初めて、あなたはネットで悩む人の質問に優しく答えることができるはずだ。

ラウンジ付きマンション、それは俺たちの旅である。

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