2.玄関ダブルロック

前回のコラムでは、オートロックという高級賃貸物件の設備について触れた。しかし都会の中で安全を確保する方法は、それだけではない。というよりも、高級賃貸物件を選ぶ最大のメリットは、「安全」といっても過言ではないからだ。 そこで、高級賃貸物件の安全設備を引き続き見ていこう。 ここ最近の安全設備でよく見受けられるのが、「ディンプルキー」だ。もちろん鍵の一種で、2000年あたりから一般に広まっていったとされている。 もともとマンションのドアに用いられる鍵といえば、ピンタンブラー錠が主流であった。細かい説明は省くが、鍵自体に凹凸をつけている、最も多く見られる型だ。ところが、ピッキング技術の発達により、ピンタンブラー錠を利用しているドアのある住居が、盗難被害に遭うことが多くなってきた。 そこで発明されたのがディンプルキーだ。基本的な原理はピンタンブラー錠と同じなのだが、ディンプルキーはキーの表面に深さや大きさの異なるくぼみをつけることで、より防犯性を高めることに成功している。 とはいえ、犯罪と防犯は永遠の“イタチごっこ”。すでにディンプルキーを攻略している空き巣集団も多いという。ならばと高級賃貸物件が取った策は、「ダブルロック」だった。 一種類のディンプルキーであれば時間をかけると開くとしても、二種類となれば腕のあるピッキング師でも開けることは不可能か、攻略に相当な時間がかかるはず。その間に通報される、あるいは住宅セキュリティサービスが対応してくれる可能性は高いだろう。 安全設備はいくら多くても、多すぎることはない。「備えあれば憂いなし」、犯罪に遭ってから後悔しても遅すぎるのだ。 戻らない時間だけが、いつまでも綺麗に見える。意味のないことなのに。 それでも立ち止まることなんて、流れの中できやしない。 なぜか、安全と防犯は“イタチごっこ”であるかぎり、安全に永遠など存在しない。 変わらないものなんて、何ひとつありはしないから、無理もない話だ。 終わらない愛なんて、いつだって夢の中だけ。現在の防犯システムが破られる時も、そう遠くないかもしれない。 それでもかまわない。“イタチごっこ”であるがゆえに、すぐにそんな犯罪集団をブロックする鍵が誕生することだろう。それは、高級賃貸物件の価格ゆえに保障される安全だ。もちろん技術の発展にお金は必要だが、お金だけでは発展しない。世界中に愛想をつかされたとしても、新しい何かが生まれることを信じ続けることが重要なのではないだろうか。

 

ディンプルキーによる玄関ダブルロック付き物件に住むこと、男ならDon’t stop believingである。

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