数ある高級賃貸物件シリーズの中でも、「カスタリア」は他の追随を許さないほどの物件数を誇る。
しかし多くの高級レジデンスブランドは、デザインなり機能なりに統一性があるものだが、「カスタリア」には、そうした“高級マンション”らしさが感じられない。
なぜか。
その謎を紐解くために、まずはモダンスダンダードの物件紹介サイトで、「カスタリア」シリーズを片っ端から調べてみよう。すると、不思議な共通点に気づくはずだ。
カスタリア新宿7丁目(旧ニューシティレジデンス新宿7丁目)
カスタリア目黒(旧ニューシティレジデンス目黒)
カスタリア目白(旧ニューレジデンス目白イースト)
カスタリア中野(旧ニューシティレジデンス中野)
カスタリアお茶の水(旧ニューシティレジデンスお茶の水)
などなど、やたら「旧ニューシティレジデンス」という名前が並ぶ。
というのも同名マンションシリーズを運営していた「ニューシティ・レジデンス投資法人」は、いわゆる“リーマンショック”の影響をモロに受け、経営破たんした最たる例だ。
要は、そうした物件を新たな運営者が生まれ変わらせ、新シリーズとして再出発したということになる。
新たな運営者は「大和ハウス・レジデンシャル投資法人」で、「ニューシティレジデンス」シリーズだけでなく、株式会社モリモトの「イプセ」、MGPAの「マイトリア」ほか、「ネクストフォルム」「レジデンシア」「フォレシティ」「ユニロイヤル」など、とにかく“旧~~”という物件ばかり。
かといって、経営が破たんしたから物件もそれほど……なのかといえば、決してそういうわけではないのが、高級マンション探しの醍醐味である。
なにせ、そこがビジネスになると判断したからこそ、これだけ大規模なシリーズ展開ができるというもの。
最近はこの不況下、“激安店”が大流行しているが、料理屋も材料や味の質は落としたくないし、人件費の削減も意外と店員さんのモチベーションを下げてしまう。
そんななかで、先日テレビ番組で紹介された某激安料理チェーンは、新店舗を計画するにあたり、まず居抜き物件を探しているのだという。
実際、不動産でいえば土地代には家を取り壊し更地にするお金も含まれていて、それがめっぽう高い。
対して賃貸物件も、中身の大幅な改装は自らの懐を痛めるだけだ。
だからこそ居抜き物件なのである。
住居でいえば、リフォームあるいはリノベーション物件。
日本屈指の高級住宅地で、超高性能設備の賃貸マンションが、同じエリアでは意外なほどリーズナブルな価格で提供されていることをご存知だろうか。
その名は「カスタリア」。ご利用は計画的に。