高級賃貸マンション「カスタリア」シリーズについて考える、第二弾。

今回はその名前について、いろいろと調べてみよう。

カスタリアとは、「Castalia」あるいは「Kastalia」と表記される。

ギリシア神話に出てくる精霊（ニンフ、ニュンペー）、「花嫁」「新婦」という意味もあるなど、性別は女性だという。

そのカスタリアは、太陽神アポロンの求愛を拒み、パルナッソス山の麓にあったデルポイの泉に入水した。

……とまぁ、やたらと幻想的な名前が並ぶのだが、「カスタリア」の最大のテーマはこの幻想かもしれない。

ちなみに神話の中でカスタリアは、デルボイの泉の水を飲んだり、水音を聞いた者の体に宿り、詩文の才能を与えるとされている。

古来より水、泉、湖、海は生命の起源として扱われる存在。

そこで何かの泉には人が入ったら変化するという話は、他にもあったりする。

泉といえば高橋留美子の人気漫画『らんま1/2』だ。

早乙女乱馬は中国で武術の修行中、謎の泉におちたために水を浴びると女に、熱湯をかけると男に戻るという、不思議な主人公によるラブコメ作品……だった。

ところが2011年テレビドラマ化されると、なんだか全く違う作品になっていた。

主人公が乱馬ではなく居候先の末娘・天童あかね（新垣結衣）になっていたり、女らんま役には夏菜が選ばれる＝原作の見せ場であるセクシーシーンを期待させる配役であったにも関わらず……。

むしろ長谷川京子や西山茉希という,、かつてK-1関連の番組に出演していた女優陣などは、セクシーというより格闘技のほうに寄りすぎともいえるキャスティングであった。

考えてみれば、世の中なんでも明確になればいいというものではない。

「綺麗なお姉さんは好きですか？」と聞かれたら、そんなもの好きに決まっている。

しかし何でも晒してしまうお姉さんより、ちょっとミステリアスな女性に惹かれるのが男というもの。

もちろん熱湯をかぶると男になってしまう女の子はなかなかいないが、そのほうが人生が楽しくなったりするのではないだろうか。

それがやけに詩文的であり、幻想的であり、ペガサスファンタジーなのである。

奇しくも格闘技もので繋がってしまったことはさておき。

Vol.1で説明したとおり、高級マンション「カスタリア」シリーズは、都内でも様々な形で様々な場所に存在する。

つまり、ひとつひとつが異なる＝それぞれの美しさを有しているシリーズということになるだろう。なんて幻想的なんだ。

そんな高級マンションは好きですか？　「カスタリア」なら、好きに決まっている。