新宿、渋谷、六本木……都会の街は眠らない。消えないネオン。車が流れ続ける幹線道路。静まることのない喧噪。
だが、明日も忙しい現代人は眠りたい。しかも、出来るだけぐっすり眠りたい。ゆっくり良質な睡眠を取るためには、心配事があってはいけない。
ところが、眠らない街では犯罪も休んではくれない。例えば、泥棒。日本の侵入窃盗(いわゆる泥棒)の被害は、2012年の時点で11万5千件以上と報告されている。ここ数年は少しずつ減少傾向にあるとはいえ、いつ自分が11万5千分の1になるのかと考えると、ますます夜も眠れなくなってしまう。
泥棒というと、つい空き巣をイメージしがちだが、最近は「忍び込み」や「居空き」と言われる手法も少なくない。「忍び込み」とは住人が寝ている間に侵入し、こっそり気付かれないよう盗みを働く手口。「居空き」は住人が入浴したり、昼寝したりしている間に金品を盗む、かなり図々しい手口の泥棒を指す。これが何を意味するのか。住まいの防犯は、24時間365日、たとえ誰かが家に居ようと居まいと、怠ることの出来ない世の中だということだ。
それでは、我々が安心と安眠を得ることが出来る日は永遠に来ないのか——。いや、そんなことはない。なぜならこの世には……特に高級賃貸マンションには、「24時間セキュリティ」という強力な味方がいるからである。
すっかり前置きが長くなったが、今回のコラムのテーマは「24時間セキュリティ」である。先に取り上げた「オートロック」「玄関ダブルロック」が強固な砦のような存在だとすれば、24時間セキュリティというのは、それらを統括する司令部のようなものだろうか。
例えば「オンラインセキュリティシステム」は、万一、ドアや窓から侵入があるとセンサーが感知し、コントロールセンターに連絡が行くシステムである。その後、遅くとも30分以内には警備員が現場に急行すると言われている。盗難だけではなく、ガス漏れや火災、エレベーター等の設備異常にも対応しているので心強い。
「24時間有人管理」は文字通り、管理人や警備員が常時滞在して、マンション内を監視してくれるシステムである。人の目があるということは、犯罪の大きな抑止力になる。特に女性は安心だろう。
こうしたセキュリティが有るか無いかでは、やはり日々の安心感が違う。いざという時に、迅速に駆けつけてくれる味方がいる、というのは心強いものである。映画『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』のシリーズで言うなら、魔法使いガンダルフが現れた時くらいの「キターーー!!」感である。『ハリー・ポッター』なら、ダンブルドア登場に相当する「キターー!!」だし、『進撃の巨人』なら「エレン巨人化!キタコレ!!!」である。もう安心、正義は必ず勝つのだ。
過酷な都会に生きる者にも、安全と安心は保証されるべきである。それは自分の為だけではない。むしろ、愛する誰かの為に必要なのだ。
24時間セキュリティ、それはどこに居ても、どんな時も愛する者を見守り続ける、大きな男の愛なのである。