21.システムキッチン

デキる男は、ONの日もOFFの日もクリエイティブである。

——ウィークデー。斬新な企画と創造的なアイデアで立ち上げた一大プロジェクト。個性的な部下達を上手にマネジメントしながら、効率的に各プロセスのタスクを完了し、成功へと突き進んで行く。

休日は、少し手の込んだ料理を作る。酒に合う前菜、2日かけた煮込み料理、素材の旨味を引き出したグリルに、ちょっとしたデザート……。1つ1つのメニューが最高の仕上がりになるようなタイミングを考えながら、段取り良く調理を進めていく。やがて、とっておきのワインが引き立つ、彩り良いディナーが完成する。

なぜ、デキる男は料理をするのか。料理とはすなわち創造だからだ。職種や職位に関わらず、クリエイティブな作業は必ず仕事に活きてくる。有能な男は、それを知っている。そしてもう1つの理由は、単純にして明快だ。旨い料理は、明日への活力になる。

料理が一種の創作活動なら、キッチンは創作のための作業場である。より良い作品づくりのために、キッチンの構造というのは非常に大切になってくる訳だ。

だから、次に新しい住まいを選ぶ時は、ぜひ「システムキッチン」に注目して欲しい。一般に、シンク、調理台、コンロやIH等の加熱調理機器が一体化している台所をシステムキッチンと呼ぶのだが、ご存知の通り、高級賃貸マンションにも、このスタイルがかなり普及している。よく見かけるが故に、どれも似たように感じる人も多いだろう。だが実は、キッチンを選ぶコツというものがあるのだ。一流シェフも、作業動線には徹底的にこだわる。「弘法筆を選ぶ」のである。

さてその選び方だが、システムキッチンは、(1)冷蔵庫、(2)シンク、(3)加熱調理機器、この3点を直線で結んだ“ワークトライアングル”が大切だと言われている。この(1)から(3)までの三辺の総和が、「360cm以上600cm以下」となるのが、使いやすいキッチンの秘訣だそうだ。

ただし、キッチンのレイアウトによっては、(1)(2)(3)が三角形を成さず、一直線上に並んでしまうことがある。この場合、直線の長さは360cmを超えない方が使いやすくなる。

とはいえ、これも1つの目安に過ぎない。身長によって歩幅は異なるし、シンクやカウンターの高さも、楽に調理する為の大事な要素となるからだ。

大切なのは、己の感覚を信じることだ。”Don’t think. FEEL!!”とブルース・リーも言っている。読者諸兄も、ぜひ実際にキッチンの中を歩いてみて、感覚を掴んでみて欲しいものだ。

仕事道具を選ぶように、こだわりを持って選んだシステムキッチンは、もはや単なる台所ではなく“厨房”と呼ぶのがふさわしい。あるいは相棒と言っても良いのかもしれない。自分に合ったキッチンは、右京さんにとってのカイト君のような大切な相棒なのだから。

お気に入りのシステムキッチン、それは新しいアイデアを生む大地であり、自由な男の遊技場なのだ。

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