不動明王を本尊とし、関東最古の不動霊場といわれる目黒不動尊(瀧泉寺)。その名を冠した東急目黒線・不動前駅は、「ユニバーサルデザイン」(以下、UD)というものが取り入れられている。
UDとは、1985年に当時のノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長ロナルド・メイス氏が提唱した概念だ。
基本コンセプトは“できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン”。次のような7原則を掲げている。
どんな人でも公平に使えること
使う上で自由度が高いこと
使い方が簡単で、すぐに分かること
必要な情報がすぐに分かること
うっかりミスが危険につながらないこと
身体への負担がかかりづらいこと(弱い力でも使えること)
接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること
UDの一環として、不動前駅のトイレには多機能設備が整っている。また、UDの範疇には入らないものの、駅内にパレット保育園が設置されているなど、住民に優しい駅といえるだろう。
こんな不動前駅から徒歩4分、JR目黒駅や五反田駅も徒歩圏内の目黒川沿いに立つ高級賃貸マンション「エティア目黒ウエストタワー」もまた、居住者への配慮が満点だ。
住民の素朴な疑問にも対応してくれるコンシェルジュサービス、いまや老若男女問わず必須のフィットネスルーム、外から友人などを招いても十分なゲストルーム・ラウンジ・集会室など、共有部の設備が充実している。
なにせ、前述のとおり目黒不動尊といえば、関東最古の霊場。東京に住んでいれば、誰でも一度はお参りに行ったことがあるのではないだろうか。
それこそ巣鴨とならび、世代を問わず気軽に訪れることができる場所だ。
周辺も駅前以外に店舗は少なく、閑静な住宅街となっている。だからこそその駅には、あらゆる世代に対応できるUDが必要だったのだ。
もちろん、高級マンションに住まうならば、家族への配慮が重要となる。
ロンドンオリンピック、いきなり48kg級と63kg級で金メダルを獲得した女子レスリング。
試合後に48kg級の小原日登美は夫や周辺の応援団への感謝を述べ、63kg級の伊調馨は姉・千春の声が「いいタイミングで聞こえた」と語った。
オリンピックであろうと、一般社会であろうと、やはり家族・周囲の人々の支えなしには頂点を極めることはできないはずだ。
UDというわけではないものの、「エティア目黒ウエストタワー」は地上18階・総60戸という、やや小ぶりなマンションであるにも関わらず、エレベーターが2機以上あるのは嬉しいかぎり。
春には桜の名所となる、優しい街・不動前。その優しさは、ユニバーサルデザインに勝るとも劣らない。