港区港南4丁目、品川駅から徒歩12分の、京浜運河に囲まれた地域に、白を基調としたタワーマンションがそびえ立つ。
その名も「東京シーサウスブランファーレ」。オープンから8年が経過した今も、そのモダンな外観は、多くの高層ビルが立ち並ぶなかで大きく目立っている。
「ブランファーレ」とは、フランス語で「白い灯台」という意味だ。
灯台とは岬の先端や港内に設置され、その大きさや光で船舶の道標・航行目標となるものだ。
日本でも古来より同様の灯台は存在し、明治に入ってから西洋式のものが普及し始める。
国内で現存する最古の灯台は、明治3年に点灯された品川灯台だが、1964年に愛知県犬山市の博物館明治村に移築され、現在は動いていない。
東京都23区内では他に灯台は存在しておらず(小笠原諸島が中心)、そう考えるとある意味「東京シーサウスブランファーレ」がその役割を果たしているといえるのだろうか。
そもそも男たるもの、海と船に憧れて当然だ。
伝説の名番組『ちい散歩』が終了し、後継番組として加山雄三が出演する『若大将のゆうゆう散歩』がスタートした。
某駅前のお肉屋でコロッケを購入し、番組スタッフにも振舞う若大将といえば、海と船に憧れる日本男子の代表的存在だ。海よ、俺の海よ……。
ちなみに若大将は鉄道、UFO、そしてゲームと多趣味。ゲームはファイナルファンタジーやバイオハザードが好きという、まさに永遠の若大将である。
もう一人、男の憧れ“YAZAWA”矢沢永吉が2004年9月1日に発表したアルバム『横顔』に収録された曲『灯台』の歌詞もチェックしてみよう。
「小船にゆられて旅する日々さ おまえに俺が見えるか?
きらめく微笑み 俺を照らしてる 優しく灯台のように
おまえの灯火 消えてしまったら
戻る場所なんて どこにもない
彷徨うだけさ
群れなす海鳥が教えてくれた風向き 信じていいかい
微笑む その瞳 俺につぶやくよ「貴方が選んだ風」と
荒れる高波も越えてゆけ Sailing my heart
夢に輝いた赤い夕陽 追いかけるのさ
おまえの灯火 消えてしまったら
帰る場所なんてどこにもない
漂うだけさ」
東京スカイツリーから初めて生放送番組で歌を披露したアーティストYAZAWA。
やっぱり男が人生の最後にたどり着くのは、女性ということだ。
その女性の微笑みが消えてしまったら、男はどこにも行く場所がなくなる。
気持ちは永遠の若大将であり、ロックスター。そんな男が大切な女性と住むためのマンションこそ、「東京シーサウスブランファーレ」だ。
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