男なら、誰だって“ワイルドさ”に憧れるものだ。Born to be Wild!
では“ワイルド”といえば誰を思い出すだろうか。
ここ最近は“ワイルドだろぉ~”のワイルドネタで、ピン芸人のスギちゃんがブレイク中である。
ネタを聴いてみれば、その内容は別にワイルドでもなんでもないのだが、むしろ圧倒的なネタ数の少なさと、テレビ番組の不慣れ具合が丸分かりの状態で出演しているスギちゃんの勢いがワイルドすぎるのだ。
どちらかというとネタより、小型2級船舶免許やキャンプインストラクター資格を有していることのほうが、よっぽどワイルドさが際立つと思う。
……というスギちゃんがブレイク前、競馬雑誌『UMAJIN』のサイト『馬券ブレイク!』の企画で1年間の馬券生活を送り、その企画内で得た配当金を元に無料単独ライブを行なった。
2009年6月6日、有明コロシアムで開催されたライブに集まったのは約700人。おそらく、以降ほとんど誰にも語られないイベントであったはずだ。
ある意味、『電波少年』時代の猿岩石:有吉弘行に似ていなくはない。
一方で有明コロシアムはテニス、バスケットボール、プロレス、格闘技のほかに、かつてはM-1グランプリの敗者復活戦の会場としても使用されたことがある。ワイルドだろ~……違うか!
とはいえ、もともと湾岸といえば走り屋などワイルドな人間が集まる場所だった。現在は再開発が進み、日本を代表するビジネス&エンターテイメントタウンとして発展。
ワイルドな類の人間は集まりにくい……ということではなく、かつてワイルドであった人々が、いまやこの街を支える世代として成長してきたといえよう。
TV CMでブルーハーツの曲がよく使われているのも、別に「ブルーハーツが再評価」されているのではなく、単に現在のCM制作者は、ブルーハーツ世代が中心となっただけのこと。
ドブネズミみたいに美しくなりたかった連中が、日本を変えたくてCMを作っている。
話を戻すと、有明も再開発によって多くの高級マンションが建設され、そのいくつかは当コラムで紹介してきた。
そんな中、住友不動産プロデュースの高級分譲マンション「シティタワー」シリーズのひとつ、「シティタワー有明」は現在、高級分譲賃貸マンションとして人気を博している。
周囲には言わずとしれた有名ショッピングモールやアミューズメントが立ち並び、平成26年度には築地市場が徒歩圏内の豊洲へ移転予定だ。
最先端の湾岸エリアに住みながら、朝食や材料の買い出しは新築地市場へ――
「シティタワー有明」、ワイルドだぜぇ~。