いきなりだが、改めて「デザイナーズマンション」とは何かを考えてみよう。
詳細は本コラム「デザイナーズマンション」の項に詳しいが、簡単に言えば“有名デザイナーがデザインしたマンション”である。
ここで重要なのはデザイナーが“有名である”ことだ。
デザイナーとは腕がものをいう世界。有名=実績がある=腕がある、と考えていい。
何の資格を持っていようと、腕と実績がなければ信頼はできないのだ。
たとえば、まず「バンド」を例に考えてみたい。
1970年から1980年にかけて巻き起こった第一次バンドブームはサザンオールスターズやRCサクセションは、現代にも影響を及ぼすビッグバンドを世に送り出した。
続く1980年代後半から1990年代の一大ムーブメント、第二次バンドブームは、BOØWY、レベッカに始まり、THE BLUE HARTS、ユニコーン、JUN SKY WALEKR(S)、さらに深夜のバンド番組『イカすバンド天国』から多くのバンドが誕生。1991年には過去最高の510組のバンドがメジャーデビューしたと言われる。
しかし、どれだけの数がデビューしようとも、実際は人気商売だけに、ヒット曲やバンドマンとしての腕、ひいてはカリスマ性がないと生き残れない。
ではどのバンドが力を残しているかというと、2011年3月11日の東日本大震災の復興支援として再結成したバンドたちを見れば分かるだろう。
氷室京介はBOØWYの曲オンリーのライブを行ない、同メンバーだった布袋寅泰は吉川晃司とCOMPLEXを復活させた。ユニコーン、ジュンスカ、プリンセスプリンセスは期間限定の再結成を果たし、往年のファンを喜ばせた。
そんななか、銀座1km圏内の中央区勝どきに建設された高級分譲マンション「クレストシティレジデンス」は、文字通り「デザイナーズマンション」だ。
トータルデザインの監修は、数多くのデザイナーズマンションプロジェクトを手掛けた建築家の新津正和。
新津が代表を務める建築事務所「DESIGN LAB」が担当したデザイナーズマンションは、そのウェブサイトに掲載されているものだけでも30はゆうに越える。
デザイナーズマンションにとってデザインはその要であり、命だ。ひとりの建築家に任せ、似たり寄ったりのデザインになっては意味がない。にも関わらず、ひとつひとつの物件に全くことなるデザインをもたらす新津こそ、信頼と実績を持つ建築デザイナーの極みだ。
「クレストシティレジデンス」、もうすぐ世界で一番熱い夏がやってくる。働く男は歩いていこう。