シティタワー品川のコラム

品川駅から徒歩10分という場所に建てられた、地上43階建て、総戸数828という巨大タワーマンション「シティタワー品川」の特徴のひとつに、「スケルトン・インフィル」というものがある。

 

もともと日本にアパート・マンションのような集合住宅の発想はなかった。

歴史的に見れば。巨大建造物といえば宗教的、あるいは政治的利用がなされるものだけである。同時にそれこそが日本の建築=代々受け継がれる木造建築法の象徴であった。

 

対して庶民の家屋は基本的に「長屋」であり、城下町にある商店や大きな家も、ほとんどは2階か3階建てであっただろう。

ここで生じる問題としては、内装が傷んでしまったら、建築物全体も修繕しないと利用できなくなってしまう、というものである。

欧米の住宅方式であるアパート・マンションでありながら、こうした日本の建築物は古来の木造建築で造られていると指摘する専門家も多い。

 

……うーん、なんだか堅苦しい考え方なので、書いている自分自身がスルーしたくなってきた。

最近の社会から、分かりやすい例を引っ張ってこよう。

現代の飲食店産業などでは、いわゆる“激安店”が流行しているが、どうやって商品のリーズナブルさを実現するか、つまりいかにして出費を削るか、という答えのひとつに“射抜き物件”がある。

悲しいかな、倒産・閉店が相次ぐ不況国ニッポン。そこで閉店した飲食店の内装(厨房や天井・壁・トイレ・換気設備など)を変えずそのまま借りることにより、莫大なリニューアル経費を抑えることができるのだ。

 

ここでスケルトン・インフィルの概念が登場してくる。

欧米式の「耐用年数が高い建築方式」といえば、分かりやすいだろうか。

ビル自体を改築する必要がなければ、それだけ内装の修繕も最小限に抑えられる=店舗経営者にとってみればありがたい物件だ。

だからこそそんな建築物は、資産価値も高くなってくることは言うまでもない。

 

マンションなんてスケルトン・インフィルが必要な、典型的な例ではないか。

部屋の内装を変えるために毎回大がかりな改築を行なっていたら、いくら資金があっても足りない。特に資産として用いられる分譲マンションならなおさらのこと。

 

あえて言うなら、どれだけの大砲を揃えようと、ベテランが引退して若手ばかりのチームになろうとも、球団とその歴史がしっかりしていれば、巨人軍は永遠に不滅なのだ。

 

そこで高級分譲「シティタワー品川」には、スケルトン・インフィル方式が採用されている。

それが何を意味しているか、きっと住んでみれば分かるだろう。長く住めば住むほど。

 

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