江東区に住むって

いま日本最大の発展を遂げている地域、それは江東区である。

もともと江東区といえば、完全に下町のイメージがあった。深川不動尊や富岡八幡宮、亀戸天神など神社が多く、また隅田川や荒川などの河川や運河を行き交う船などには、江戸情緒が漂う。その勢いで、2001年に設立された温泉施設の名前は「大江戸温泉物語」だ。

しかし現在ではモダンスタンダードで扱うような、高級賃貸物件が多数存在する地域に成長。「日本で最も近代化された都市」とも言われるようになった所以は、やはり副都心地域の存在が大きい。

ではなぜ、江東区が下町から副都心まで抱える区にまで成長してきたのか。最大の要因は、同区一体が「埋め立て地」であったからだ。

江戸時代からすでに東京湾の埋め立てが始まっていたこの地域は、埋め立てが完了した時代に合わせた発展を遂げることができる。かといって、海を埋め立てればそのまま地域発展に繋がる、なんてことはありえない。その近代化の影には、江東区に生き、働く人々の涙ぐましい努力があったのだ。

まず江東区には、有名なかつてのゴミ埋め立て地「夢の島」がある。ゴミ埋め立て地と聞くだけでイメージは良くないが、地域開発に当たり江東区は周辺に多くの樹木を植え、さらに夢の島公園やふ頭公園をはじめとする大型公園を整備することで、首都圏でも屈指の緑地環境が誕生した。

江東区役所がある東陽町は同区最大のビジネス街であり、そのベッドタウンといえる南砂は再開発により住居や商業施設が充実。複合商業施設「SUNAMO(スナモ)」のネーミングには、「大江戸温泉物語」と同じく、区としての意気込み・センスが感じられる。

お台場のフジテレビ、有明の東京ビッグサイト建設に合わせ臨海副都心線やゆりかもめなどの交通網も整備され、沿線には日本科学未来館などの観光施設も多い。

こうして地域に根付いた発展を遂げた江東区を見ると、叫びたくなる言葉がある。

「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」

江東区にある東京湾岸警察署の刑事がそう叫べば、キャリア官僚が「確保だ!」と命令を下す。そんな作品自体も、視聴者の反応を見ながら内容が変更されていったのは有名な話だ。

埋め立てては商業や自然環境を確保。まるでドラマを地で行くような江東区の発展ではないか。

もちろん近代化ゆえの問題も発生する。発展に伴う人口増加による保育園不足は区行政最大の課題だが、江東区は2011年末に公式ウェブサイトにて「家庭福祉員・グループ保育室・保育室ガイドブック」の掲載を開始した。

 

江東区に住むこと、それは男の踊る大捜査線である。

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