今回紹介する豊洲の高級賃貸マンションは、「キャナルスクウェア東京」。
この物件の売りは“オール電化”である。
2011年3月11日の東日本大震災発生後、何かと騒がれている東京都・関東地方の「電気」だが、ここで改めて電気とオール電化について真面目に考えてみよう。
オール電化のメリットは、いわずもがな「ガス代のコストダウン」だ。
これも金額によってメリットとなるか、デメリットとなるかは分かれるところだが、それでも主に給湯やコンロなどに使われるガス代の基本料がかからない。
電気も熱源を統一することで電気とガスの併用より費用も安くすむ、というメリットも挙げられている。
オール電化の代表的存在、IHクッキングヒーターはそれほど料理が得意でない現代の新婚さんも扱いやすいという点も大きい。
対して、オール電化に関して最大のデメリットと言われてきたのは、ガス設備を全て電気設備に換える設備投資の初期費用である。
1980年代後半から1990年代にかけてのオール電化住宅の普及により、当然のごとく様々なオール電化業者が世に誕生した。
中には悪質な取替え業者も存在したようだが、正当な業者にイチからお願いしても最大で数百万円の費用がかかってしまうこともあるという。
世の中の全てにメリットとデメリットがある。肝心なのは、よりメリットの大きいものを選ぶことだ。
そこで考えてみたい。もし最初からオール電化の設備が整っている=高値の初期費用がかからない賃貸物件があるとしたら……。
基本に立ち返ってみよう。高級マンションのメリットとは、一戸建てと同等あるいはそれ以上の価値がある生活を生み出すことだ。
いまや一戸建てを買うなら郊外に行く必要がある。しかし高級賃貸マンションなら、都内で一戸建てと同じクオリティの生活を送ることができる。
その要素のひとつがこのオール電化であり、「キャナルスクウェア豊洲」なのだ。
といっても、最も重要な問題は、何を手にしようとも使う人間によって全てがメリットにもデメリットにも換わるというところだろう。
オール電化だからこそ、電気を使い過ぎれば電気代はハネ上がり、ガス代のコストダウン分をオーバーしてしまうこともある。特に電気料金の値上げが報じられる中では気をつけたいし、その点に注意すれば電化製品による事故も軽減されるに違いない。
「キャナルスクウェア豊洲」――オール電化の高級マンションに住むことは、イコールそんな男として問われる資質を有しているということ。結局は、何でも自分次第である。
周辺施設 東京海洋大学附属図書館