いま最も注目される再開発地域・豊洲の圏内にある江東区・辰巳。
桜の名所として知られる辰巳の森緑道公園や、多くの企業の倉庫が存在するこの街に、「アップルタワー東京キャナルコート」という高級分譲賃貸物件がある。
アップルという名がついているとはいえ、マッキントッシュ・iPhoneやiPadを開発したアップル社とは特に関係はない……はず。
しかしまるでiPhoneやiPadのごとく、あまりにも完璧すぎるアプリ……ではなくサービスを整えていることが、この物件の最大の特徴だろう。
そのサービスをズラリと並べてみれば一目瞭然だ。
コンシェルジュサービス、パーティールーム、スカイラウンジ、キッズルーム、シアタールーム、スタジオ、ゲストルーム、ライブラリーといった充実のアプリ……いやサービスや共有施設を誇る。
地上44階建て、総戸数は440戸だが大型駐車場も完備しているので、都内でも自動車の利用が比較的多くなるであろう同地域でも安心して住むことができるはず。
豊洲まで行かずとも、近隣にはイオンショッピングセンター東雲店やアミューズメントウェアハウスがあり、買い物で事足りないはずはない。
とはいえ、上記のサービスを有する高級マンションは他にもある。
この「アップルタワー東京キャナルコート」が他を圧倒する設備のひとつが、全戸シェル型のバスタブで、地下1000mから湧き出る天然温泉を利用できることだ。
江東区・湾岸地域の温泉といえば、2003年にオープンした大江戸温泉物語を思い浮かべるかもしれない。
“温泉のテーマパーク”とも呼べる同施設は、朝11:00から翌朝9:00までの営業時間、基本入浴料が破格の2900円ほど。テレビやインターネットに関する企業が多い地域だけあって、会社での徹夜仕事が続くビジネスマンにとってはありがたい存在である。
しかし毎日2900円も使っていると、一カ月に温泉だけで9万円……1枚1000円のCDなら90枚買える、つまり90枚の総選挙投票権を入手できる計算となるではないか。
下位のメンバーにとっては喉から手が出るほど欲しい投票数に違いない。
ところが大江戸温泉物語があるならば、この地域では他にも温泉が出るはずだが、温泉を掘り当てるには途方もない経費がかかってしまう。それこそ徳川埋蔵金を掘り当てるぐらいの金額が……。
だからこそ高級マンションのような場所でしか、都内で天然温泉を利用できない。つまり自宅で天然温泉が使える=男のステイタスといえよう。
「アップルタワー東京キャナルコート」、それは“住宅のテーマパーク”である。
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