現在の大規模再開発ブームの先駆けともいえる、六本木・赤坂エリア。
なかでも六本木ヒルズや東京ミッドタウンとならび、その中核を成すのが、赤坂と六本木にまたがる大型複合施設アークヒルズである。
完成は1986年、当時としては国内最大規模の再開発として注目を集め、
37階建てのインテリジェントオフィス「アーク森ビル」
クラシック専門の音楽ホール「サントリーホール」
都内屈指の豪華ホテル「ANAインターコンチネンタルホテル東京」
人々の心を癒す庭園「アークガーデン」
3棟からなる高級タワーマンション「アークタワーズ」
といった施設で構成されている、同エリアのランドマークだ。
アーク=ARKという名称の由来は、赤坂: Akasaka=Aと六本木:Roppongi=Rをつなぐ:knot= Kであるという。
それほどの施設なだけに、入居している企業やショップ、飲食店もレベルが高く、一例として「ウルフギャング・パック」という料理店は群を抜いている。
ウルフでギャングと名前はおっかないが、オーナーを務める店に自らの名を関したウルフギャング・パックは、世界を代表する料理人のひとり。
オーストリア出身で、現在は全米に
「ウルフギャング・パック・カフェ」
「ウルフギャング・パック・エクスプレス」
といったレストランチェーンや
「ル・オランジェリー」
「ザ・マンダリン
といったロサンゼルスを代表する高級レストランを展開する実業家でもある。
また、アカデミー賞授賞式の料理部門における総責任者であり、自らが出演する料理番組がエミー賞を獲得するという、カリスマシェフを越えたスターシェフとしての地位を確立した。
このウルフギャング・パック系列のチェーン店は、東京でも数店舗あるようだが、アークヒルズにそのうちのひとつが入っているのだから、施設としてのクオリティーもうかがい知れよう。
交通アクセスにしても、もともと当物件の周囲には駅がなかった。
それは、つまり自家用車あるいはタクシーを主な移動手段としている人々が住む場所であったことの証明だ。
しかし今は六本木一丁目駅や溜池山王駅も出来た。
テレビ朝日の社屋(現在はアーク放送センター)が存在したことも大きいだろう。
白色が基調になっているのは同じだが、芸人たちが潰されると評判になっているテレビ朝日の『徹子の部屋』より、世界中の企業・名店が集まってくるアークヒルズ、そして「アークタワーズ」の部屋が安心である。