東京建物がプロデュースする高級レジデンス「アパートメント」シリーズのひとつ、「アパートメンツタワー六本木」。
名前至ってシンプルだが、その設備は六本木の地名を関するにふさわしい内容である。
特に全71戸中5つしかない特別空間「プレミアム・タイプ」は、ホテルでいえばスイートルームのようなもので、ここにしかない設備も。
そのひとつが電子コンベックだ。
電子コンベックとは、電子レンジとガス高速オーブンが一体となった調理器具のこと。
近年、電気オーブンレンジが比較的リーズナブルに購入できることから、これまで電子レンジとオーブンふたつが場所をとっていたキッチンもスッキリして助かっている。
さらに電気オーブンではなくガスオーブンが出てきたのだから、ただでさえ驚くことなのに、電子コンベックは単に電子レンジとガスオーブンのふたつの機能が使えるというものではない。
同時機能によって、ひとたび材料を放り込めば、電子レンジが内部を、ガスオーブンが外部を熱することによって、早くしっかりと調理してくれる優れモノ。
近年、なかなか料理に時間をかけることも難しくなったこの東京にあって、家庭料理は二極化しつつある。
ひとつはデパ地下やスーパーで調理されたお総菜を購入する、あるいはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど24時間訪れることができるコンビニが着手した、オリジナルブランドのお総菜を買い求める人たち。
あるいは圧力鍋のような器具で、できるだけ手早く料理する。『タニタの社員食堂』に代表される昨今のタイアップ料理本ブームは、こうした調理器具の発展によるところも大きい。
そんななかで自宅に電子コンベックがあれば、『お願い! ランキング』に出ても美食アカデミー/ちょいキビ判定員に酷評されることはない。
たとえ川越シェフが突然自宅に来て審査を始めようとも、最後は高得点と川越スマイルをくれるようにできている。
世界は言葉でできている。
ただし、ひとつだけ大きな問題がある。
家電製品ではなくガスを利用する器具でもあるので、さっと家電量販店で購入し自宅に置ける、というものでもない。家電芸人も困ってしまう逸品。
要は家や部屋を作る時に最初からガスコンロの下に設置しなければならないのだ。
そこで高級マンション、しかもプレミアム・タイプ、電子コンベックがついてくる「アパートメンツタワー六本木」はどうだろう?
きっと川越スマイルだけでなく、少し料理が苦手でも気立てのいい奥さんが一緒に住んでくれる、男にとってありがたい物件だ。