地下鉄・牛込柳町駅から徒歩2分の高級分譲賃貸タワーマンション「ソアールタワー市ヶ谷の丘」、この名前を聞くと、日本が誇る偉大なクリエーターの名が思い浮かぶ。
アニメーション作家であり映画監督、“スタジオジブリ”宮崎駿の監督作品を見てみよう。
ルパン三世 カリオストロの城
風の谷のナウシカ
天空の城ラピュタ
となりのトトロ
魔女の宅急便
紅の豚
千と千尋の神隠し
ハウルの動く城
崖の上のポニョ
と、基本的に「××の〇〇」というタイトルばかりなのだ。
しかも地名が多く、「となり」から「崖」、さらに「風の谷」や「天空の城」まで何でもあり。
たとえば『おもいでぽろぽろ』での肩書きは制作プロデューサーで、ほかの作品も企画・脚本のみの担当であった場合も多い。
マンションの近くにあるのはコクリコ坂ではなく神楽坂だが、他にもテレビアニメで『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』『母を訪ねて三千里』のように、結局は主人公が遠い場所へ赴く作品もある。
ちなみに宮崎駿が携わったハイジは低燃費少女ではなく、家庭教師トライで勉強しようという気もないし、ましてやエースコックスープはるさめを食す朝丘雪路でもない。
それどころか、物件名となっている「ソアール」は、ハイジの故郷スイスの言葉ではなく、クララが住むドイツでもなく、英語である。
意味は「空高く」。
もともと「ソアールタワー市ヶ谷の丘」がある市谷甲良町は、都内でも有数の高台住宅地。
かつては幕府の武家地であったほど、安全な高い場所であるからこそ、口笛は遠くまで聞こえるし、あの雲は自分を待っていたりする。
結局、飛ばねえ豚はただの豚であって、魔女はホウキに乗って空の宅急便屋さんになるし、メイもさつきもトトロと一緒に高く舞い上がっていくけど、悲しいことに飛行石を争う戦いが起きてしまう。
ナウシカも風が止んだらメーヴェが使えなくなる。でも最後にはクラリスの心を盗んでいくルパン三世。なぜかといえば「泥棒は空を飛ぶことだってできる」から。
かあさんのいるあの空の下を、パトラッシュと歩いた空に続く道を、僕たちは忘れない。
2013年、宮崎駿の最新監督作品『風立ちぬ』が公開される。
ユーミンは主題歌『ひこうき雲』で「空に憧れて、空にかけてゆく」と歌う。
なんて高級タワーマンションに“借りぐらし”してみたくはないか。
「ソアールタワー市ヶ谷の丘」なら24時間セキュリティなので、“こびと”の見つけ方は本が売られているけど、小人は人間に見つからない。
いや、怪しい人はマンションの中に入れない。近くに崖もないから安心だ。