渋谷アインスのコラム

渋谷ヒカリエのオープンで、若者だけでなく幅広い年代層が再び集まっている渋谷。

人通りの多さゆえに目立たない気もするが、駅周辺にも高級賃貸物件は多い。

今回紹介する「渋谷アインス」は、渋谷駅から徒歩5分という場所でありながら、意外なほど閑静な場所だ。なぜなら、この渋谷1丁目近辺は、都内でも屈指の“こどもエリア”だからだ。

まず西側には東京都児童会館があった。

渋谷区児童館、ではなく東京都児童会館――ここは東京都内唯一の大型児童館だったのだ。

しかし2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、建物の安全対策工事に入っていたが、翌2012年3月31日、正式に閉館となっている。

これだけの広いスペースを誇る児童館だっただけに、渋谷区以外からも多くの利用者が訪れていた施設の終了を惜しむ声は大きかった。

そこで渋谷区本町6丁目にある「児童福祉センター」は絶賛稼働中で、1周63mのローラースケート場や幼児室、プレイルームと環境は整っているようだ。

とはいえ、渋谷区1丁目から本町6丁目は少し遠い。

ところが、「渋谷アインス」の東側には、この東京都児童会館の閉鎖を補ってあまりある施設が存在している。

その名も「こどもの城」。文字通り、こどもたちにとって必要なものが全て揃っているお城だ。

本館側とアトリウム側で構成されているこの城は、青山円形劇場と組み合わさっており、ほかにもビデオライブラリー、音楽スタジオ、プレイホール、パソコンルームといった施設も充実。

地下には体育室とプールがあり、体を動かすにも最適の場所となっている。

5Fの本館側には小児保健クリニックと保育室、アトリウム側には屋上遊園が確保され、ここで風を浴びながら手こぎ足こぎの乗り物で走り抜けると気分爽快だ。

とはいえ閉館時間は夕方6時、あまりに楽しすぎて、こどもたちも時間を忘れ、「帰りたくない」と駄々をこねてしまう可能性があるので注意しなければならないだろう。

また、マンションの西側にはロンドンオリンピック柔道代表・中村美里を輩出した渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校、ならびに渋谷幼稚園があるなど、“こどもエリア”という表現もきっと大げさではないはず。

肝心の「渋谷アインス」にも、15階にミニキッチン付きのビューラウンジが設置され、友人や子供たちを招いての料理パーティーも可能だったりする。

渋谷は若者や大人たちだけの街ではない、きっと子供たちにとっても優しい街である。

こどもの城 国立総合児童センター