東京都中央区勝どきエリアの高級賃貸マンションを語るうえで、どうしてもはずせない物件がある。
「THE TOKYO TOWERS」
2008年の竣工時、分譲マンションとしては当時国内最高だった地上58階建ての2棟からなる超高層タワーマンションだ。
「THE TOKYO TOWERS MID TOWER」と「THE TOKYO TOWERS SEA TOWER」との2棟に加え、共有施設「シーサイドアネックス」にはプールやフィットネスジム、ゴルフレンジなどが入っている。
同時にスーパーマーケットや医療・保育施設なども充実しており、生活環境としては都内でも群を抜いている地域といえるだろう。
総戸数は2,794戸。面積は東京都庁舎や六本木ヒルズ森タワーを上回るという。まさに勝どきエリアだけでなく、日本を代表する高級賃貸マンションである。
まず、この2棟に与えられたキャッチコピーだけを見てもシビれるのだ。
公式HPには“空と、海と、ザ・トーキョー・タワーズ”とある。男が生きていくうえで最も憧れ、究極的には「それだけあればいい」と思ったりする空・海と同格の物件。
さらにコンセプトのページを見ると、“トーキョーに恋するオトナ達へ。”――
中でも“アイ ラブ ニュートーキョー”というコピーからは、なんだかYAZAWAイズムを感じずにはいられない。
高級賃貸物件には、様々な種類がある。時に街づくりの一環であり、時に芸術作品でもある。
しかし、それは単に物件自体が優れていればいいのか、という問題でもない。周辺環境はもちろん、宣伝も含めてのトータルプロデュースが重要となってくるなか、こうした言葉のひとつひとつに込められたセンスも大切だ。
今年のAKB総選挙で4位と大躍進を見せた指原莉乃のソロ写真集『さしこ』のコピーは、プロデューサー秋元康の言葉「AKB48とは、指原莉乃の“奇跡”のことである」だった。
恋愛禁止条例が守れなければ、容赦なくAKB48からHKT48へ“左遷”になったことはさておき。
その意味では、「THE TOKYO TOWERS」のキャッチコピーや紹介文を見れば、東京に恋するというよりも、この物件に恋してしまう男も多いだろう。
何より、すでに東京タワーという日本を象徴するテレビ塔が存在していたにも関わらず、この「THE TOKYO TOWERS」という名称を用いるチャレンジ精神こそ、男が最も憧れるところ。
「THE TOKYO TOWERS SEA TOWER」と「THE TOKYO TOWERS MID TOWER」、次は決して外見だけではない、男が憧れる内面を見ていこう。