現在は韓流ブームで盛り上がるコリアンタウンとして注目を集める大久保エリアは、戦前は都内でも有数の高級住宅地であった。
ここ最近は続々と高級マンションが建設されており、高級タワーマンション「タワープレイス新宿」もそのひとつである。
シンガポールを拠点に展開されるサービスアパートメント「フレイザー・ホフ」シリーズの「フレイザープレイス・ホフ新宿イーストタワー」であった建物が、生まれ変わったこの物件。
モダンスタンダードの物件紹介サイトには、
「20万以上のお部屋をご成約の方は駐車場1年間無料でご利用いただけます!」
とある。
これはどういうことなのだろうか?
世の中は付録・おまけブームである。何から何まで付録やおまけがつく。
昔はおまけといえば、小さい袋のポテトチップスにプロ野球カードや仮面ライダーカードがついてきた時点で画期的だった。
金のエンゼルひとつ、銀のエンゼル5つで当たるのは……あまり実物を持っている人間を周囲で見たことがない森永チョコボールも現在絶賛発売中だ。
続いてビックリマンチョコのように、気がつけばチョコというお菓子ではなく、同封されているシールのほうがメインとなる時代が到来する。
今やペットボトルのジュースにONE PIECEのキャラクター商品がついていたり、気がつけばタバコ一箱にカップラーメンのおまけがセットになっているご時世。
IT産業の発展により不況へと追いやられたといわれる出版業でも、女性&ギャル向けファッション雑誌はもう付録が満載である。
たとえばトートバッグなど雑誌本体より付録のほうが大きいのは当たり前。
付録そのものも有名ブランドや有名モデル&タレントとのコラボ商品であったりと、おまけ&付録ブームは止まるところを知らない。
そんななか、「タワープレイス新宿」では20万円以上の部屋を成約すると、駐車場を無料で1年間使えるというのだ。
モダンスタンダード公式サイトでも、物件によってはフリーレントや敷金・礼金ゼロというサービスの言葉が並ぶ。
そこで駐車料金である。ちょっと計算してみよう。
西新宿・大久保エリアの月極駐車場の相場を検索してみると、安くても3万円前後らしい。
20万円の部屋を借りたら3万円以上のおまけがついてくるのだ。それが1年間であれば単純計算で3万円×12カ月で=36万円もお得。
もはや最低ラインの家賃2カ月分に迫る勢いである。
他の付録&おまけブームを引き離すほど太っ腹な高級タワーマンション「タワープレイス新宿」、まさに早い者勝ちだ。急げ!