東京都港区三田3丁目にそびえ立つ地上18階建ての高級賃貸マンション「ザ・イトヤマタワー」。
ここは新日本観光の旧本社ビル跡地に、同社会長ならびに社長の糸山英太郎氏が、総工費200億円を投じて建設された物件だという。
さて、よく新しい建築物に関して使われる用語のひとつ「総工費」だが、果たして「総工費」とはどこからどこまでの費用を差すのだろうか。
いろいろ調べてみても、会社・建築士などによって「総工費」の範囲は違うようで、一概には言えない。
とにかく一軒家を建てる場合でも、これがいくら必要なのかなど調べる必要はある。しかし一般人には専門用語を並べられても、なかなか分かりづらいはず。
だからこそ、そんな手間が省ける高級マンションの出番というわけだ。
ただし、今回は総工費200億円の物件のお話。
そこで「総工費200億円」というものがどんなレベルの金額なのかを考えていくため、総工費が近い金額の建築物などを挙げていくことにしよう。
新宿・歌舞伎町『ロボットレストラン』:総工費100億円
新宿のド真ん中を走る、2体のロボットが乗った宣伝カーをご存知の方も多いはず。
店内では1日2~3回、各1時間程度のロボットショーが行なわれるという不思議な空間は、新しすぎるビジネスである。
甲子園球場リニューアル:総工費200億円
言わずと知れた、阪神タイガースの本拠地。
“アニキ”金本知憲や元メジャーリーガーでもある城島憲司は、残念ながら今シーズンで引退。
一方で07-09年にかけ、総工費200億円という球場のリニューアル工事を行なったが、実は今年のドラフトで藤浪晋太郎(大阪桐蔭)を引き当てたことが、最大の補強である気がしないでもない。
東京ディズニーランド『タワー・オブ・テラー』:総工費210億円
今や大人気、乗り物がハイスピードで上下する絶叫系のアトラクションである。
なぜかこんなところで愛の告白をしてしまうなんて、若さって素晴らしい。
と、総工費200億円がどんなものか、お分かりいただけただろうか。
そこで「ザ・イトヤマタワー」には総工費200億円の結果、どんな設備になっているのかは以下の通りだ。
・テニスコート
・ゴルフレンジ
・事務所&SOHO可
であると同時に1階~10階までオフィス区画で、上層8階が住居エリアなのだが、なんと総戸数は30と限られた人間しか住むことができない。
ロボットもトラッキーも、ミッキーマウスも敵わない。
「ザ・イトヤマタワー」にはそんなプレミア感が満載だ。