JR大崎駅前に広がる「ThinkPark」は、地上30階の高層オフィスビル「ThinkPark Tower」を中心として、ショップ&レストラン街「ThinkPark Plaza」、フットサルなどのイベントも開催可能な多目的スペース「ThinkPark Arena」、Think Parkに隣接する「ダイワロイネットホテル東京大崎」といった建物で構成されている再開発地域だ。
そして再開発地域に高級マンションあり。ThinkPark内には「ウエストレジデンス大崎」という、地上20階建ての高級分譲賃貸マンションが2008年にオープン。品川区が「品川区みどりの条例」に基づいて選定する「みどりの顕彰制度」で、2008年に同「緑化賞」を受賞している。
大崎ThinkParkの最大の売りは、実は前述の高層建築物ではなく、「ThinkPark Forest」と名付けられた大規模な緑地帯だ。ThinkParkの約45%が、このThinkPark Forestで埋め尽くされている。
同時に樹木の配置によって、太平洋~東京湾から流れてくる風を効果的にThinkPark全体へ流すという、それまでの都市再開発の常識を覆すような自然を創り上げた。
さらに“地球レベルでの環境配慮”というテーマから、ThinkParkでは最新環境対策機器での空調コントロールから、館内の生ゴミをリサイクルすることで発生するメタンガスを用いた自家発電も行なっている。
東日本大震災によって発生した原発問題により、代替エネルギーの必要が叫ばれる中、その解決策が「風の道」だったのだろうか。
1982年2月号からアニメ情報誌『アニメージュ』にて連載が開始され、1984年3月より劇場版が上映された、あの風の谷のお話は間違いなく世界を変えた。
原作と劇場版では内容について異なる部分は多々あるものの、人間の愚かな営みによって崩壊した世界と向き合っていく少女ナウシカを描いているところは変わりない。
一方、AKB48のヒット曲『風が吹いている』のは、こんな歌詞から始まっている。
「この変わり果てた
大地の空白に
言葉を失って
立ち尽くしていた
何から先に手をつければいい?
絶望の中に
光を探す
どこかに
神がいるなら
もう一度
新しい世界を
この地に拓かせてくれ
それでも未来へ
風は吹いている
頬に感じる
いのち生命の息吹
それでも私
は強く生きて行く」
風はどこから吹き、人はどこへ行くのか。
友よ、その答えは風の中だ。
「ウエストレジデンス大崎」だけが知っているのさ。