再開発で注目を集めている湾岸エリアの中で、異彩を放っている地域がある。
豊洲や東雲が埋め立てによる新興の土地であるのに対し、東京都中央区月島は同じ埋立地でありながら、名物「もんじゃ焼き」でその名を全国に轟かせる下町だ。
そんな月島に、他の地域を圧倒するほどの高級賃貸マンションが建設されており、ここからはそんな下町の物件を追いかけてみよう。
今回紹介するのは、その名前を聞くだけで惚れてしまうマンションである。
その名も「ムーンアイランドタワー」。
文字通り“ムーンアイランド=月島”……ネーミングセンスは素敵というほかない。
「ムーン~~」と聞けば、1990年代に大人気を博したアニメ『美少女戦士セーラームーン』を思い出す人も多いだろう。
現在は女の子向け作品『プリキュアシリーズ』が大ヒット作となり、2012年放送中の『スマイルプリピュア』は5人のメンバーが悪と戦うという、どこか男の子向けのスーパー戦隊シリーズを想像させられてしまう。
しかし、そんな「女の子たちが戦う」という“女の子ヒーローもの”(この場合、ヒロインという言葉は似つかわしくない)作品プロットは、『美少女戦士セーラームーン』が作り上げた、といっても過言ではない。
このコンセプトは女の子だけでなくヲタ系男子にも受け入れられ、気がつけば誰もが「月に代わっておしおきよ!」と叫ぶようになる。ある意味、何に対しても「だぜぇ~~」とつければいい現代社会と同様だ。
主人公である月野うさぎがセーラームーンへと変身する呪文は、必ずといっていいほど「ムーン~~」から始まった。さすがに「ムーンアイランド~~」はなかったが。
そこで「ムーンアイランドタワー」である。
下町感溢れる地下鉄・月島駅と、日本を代表する都会・銀座一丁目駅のどちらも利用できる便利さは、まさに日本の首都トーキョーそのもの感じさせてくれるだろう。
物件としても木目を基調とした内装に加え、1階にはドラッグストアー、2階にはラウンジ・キッズルーム・多目的ルームを備えるなど、生活環境としては申し分ない。
外に出れば、当然もんじゃ焼きだ。ここでもんじゃを食べなければ、それこそ「月に代わっておしおき」きされてしまう。……誰に?
ちなみに「ムーンアイランドタワー」は楽器可マンションであるため、夜中にムーンライトセレナーデを奏でることも可能だろう。
でなければ、もちろん「月に代わっておしおき」だ。
……だから誰に? プリキュアに? いや、もんじゃを愛する下町の男たちに、である。
男ですいません。
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