地下鉄・月島駅の住所は、東京都中央区月島一丁目だ。その隣町は佃、かの有名な佃煮を東京で流行させた町でもある。
ちょっと待て。なぜ“東京で”なのか。
もともと東京の佃という地域名は、江戸時代に摂津国佃村(現在の大阪府大阪市西淀川区佃)の漁夫が江戸に移住し、土砂を埋め立てて居住区を作ったことに由来している。
さらに幕末の黒船来航に対して、幕府はこの地に造船所を創設。以降も日本の海軍・軍艦を支える地域として発展してきた。
一方で、戦後は1986年の大規模住宅群「大川端リバーシティ21」の建設を皮切りに、他の湾岸地域に先駆けて超高層マンションが続々と誕生していったという歴史を持っている。
つまり、下町の情緒を残しながら、近代的な高層タワーマンションを融和させていくことにかけては、都内でもトップクラスの歴史と経験、実績を誇っているのだ。
生活環境としても、目の前にIH東京病院、その先には区立佃島小学校と佃島中学校、区立佃児童館がある。
国道463号線沿いには、ドラッグストアーのマツモトキヨシ、都内で大勢力を誇る“高級”かつ“高品質”スーパーマーケット・マルエツ、さらに区立つくだ保育園やみちてる保育円など子育てのためにはありがたい施設も多く、これぞ高級マンション地帯の特権といえよう。
そうした高級マンション群から「ザ・クレストタワー」を選ぶ要因といえば、ここは1LDKや2LDKを中心とした間取りが挙げられる。
といえば前述の子育て施設の充実ぶりを説明したことと相反するかもしれないが、実はこれも重要なポイントで、法律上、小学校・中学校・幼稚園・保育園などの施設がある地域は、経営できる店舗も限られている……つまり、静かな街である証拠なのだ。
現代ニッポンで100%安全な場所など存在しない。だからこそ安全と安心はお金で買えるものなら買っておきたい。女性の一人暮らしならなおさらのこと。
同時にこの周辺の生活環境とくれば、丸の内や有楽町などで働くエリートOLたちが、この地域を放っておくはずはないのである。
もちろん就職難のなかでも、2012年7月からスタートする、小栗旬と石原さとみが主演の『リッチマン、プアウーマン』のようなIT企業社長と就職難にあえぐ女性のラブストーリーがないわけではない。
気がつけば現代のプリティ・ウーマンである。ジュリア・ロバーツである。もしかするとトム・ハンクスと『幸せの教室』である。
様々なストーリーが展開する可能性を秘めた「ザ・クレストタワー」、まずIT企業社長よ急げ。
周辺施設中央区立佃中学校