専門用語について

何かを始めようとする時、自身が不勉強なために損をすることがある。
近代から現代にかけて、日本には多くの略語が誕生した。たとえば海外から入ってきた用語は日本語に訳すと長く、かつ複雑怪奇な言葉になりやすいため、まず「難しい」という印象を与えて用語の普及を妨げてしまう。そこで、英語の頭文字をとって略すことで、まずは専門用語への入り口を作り、中に入ってもらってから用語の内容を解説する手法をとることが多い。SOHOもその類だ。
そこで、今回は不動産業――特に高級賃貸物件によく見受けられ、しかも略されている専門用語をいくつか挙げてみたい。専門技術的な部分の解説は省き、あくまでその意味だけを抽出する。


LDK:Living Dining Kitchen=リビングダイニングキッチン
この言葉を知らない人はいないだろう。居間・台所・食堂の機能を備えた部屋のこと。ちなみに和製英語である。


ALC:Autoclaved Light Weight Concrete=軽量気泡コンクリート
軽量かつ高強度のコンクリート。耐火性や遮音性も高い。


SRC:Steel Reinforced Concrete=鉄骨鉄筋コンクリート
小さい断面で強い骨組みを作ることができるので、高層建築に適している。


VOC:Volatile Organic Compounds=揮発性有機化合物
人体や自然環境に影響を及ぼす物質で、現在は建築基準法により規制されている。物件探しの場合は要注意。


WIC:Walk In Closet
もともとは中で着替えができるスペースのある衣服収納部屋のことを差したが、日本の住宅事情下では、人が中に入れる程度のスペースがあればWICという。


DEN
これは略語ではなく、「動物の住処」が元の言葉で、書斎や趣味の部屋などプライベートな空間を指す単語。


ちなみにAKB=秋葉原、SKE=栄、NMB=難波、HKT=博多、nWo=蝶野正洋である。

賃貸物件を探すなら、もちろん専門家の不動産屋さんに任せたほうがいい。それでも「高級賃貸」をはじめとする、何か限定的な特殊分野であれば、ユーザー自身もその分野に関する基本知識を身につけておくことが肝要だ。経験上、素人には分かりづらい専門用語を使い散らし、ユーザーをかく乱しようとする業者は、どんなジャンルにも存在する。当然、モダンスタンダードはそんな愚行を犯さない。
かといって女性はこうした専門用語に弱い場合が多いのもまた事実で、ゆえに専門知識を身につけた物件探しは、男がカッコよさを見せ付けるチャンスでもあろう。
専門用語の基礎知識、それは男が男である存在意義なのだ。


ライター 亀池聖二郎

ご自宅の賃貸募集を検討中のオーナーさまへ

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